とある笛吹きEmiの日常

リコーダー、フラウト・トラヴェルソ奏者 中島恵美の日常のブログです。

The Division Flute

今日は晴れたり曇ったり。

そろそろ家庭菜園のために少し雨が降ってほしいような。

 

今日も練習や仕事を進めました。

8月19日や25日の演奏会では、こちらの曲集からもいくつかの曲を演奏します。

 

18世紀初めにJ.Walshによって出版された、「ザ・ディヴィジョン・フルート The Division FLUTE」です。フルートと言っていますが、リコーダー向けの曲集となっています。(この頃のロンドンの出版物を見ると、リコーダーはRecorderかFlute、トラヴェルソはGerman Fluteと区別して呼ばれていることが多いような気がします。)

 

17世紀末にJ.Playfordより「ザ・ディヴィジョン・ヴァイオリン The Division Violin」という本が出版されており、そちらを元にしてリコーダー用に合わせたと考えられる曲が多いです。

 

ディヴィジョンというのは基本的に、今で言うヴァリエーション、変奏のことです。グラウンドと呼ばれる同じ低音の並びの繰り返しの上で、色々な変奏が繰り広げられます。

 

↑一番上に低音が書いてあり、今回低音を担当するハープは(和音は色々つけますが)一番下ではずっとこの音を繰り返して弾きます。リコーダーは2段目からの部分を弾いていきます。

 

リコーダーの指使い的にも弾きやすく、この低音が繰り返されていく感じが楽しい曲がいっぱいです!私もレッスンで取り上げることが少なくない作品たちですが、当時のリコーダー吹きにとっても嬉しい曲集だったのではないかな~と思います。

 

演奏会詳細はコチラをご覧下さい↓

www.i-filatori-di-musica.com